この作品は2009年5月9日に公開されました。実話をもとに製作されて、2007年24才の若さで乳がんでこの世を去った長嶋千恵さんの物語です。
千恵さんに栄倉奈々、恋人の赤須太郎に瑛太、千恵さんの貞士役に柄本明,太郎の父親の赤須敏郎役に大杉連、千恵さんの叔母の加代子役に手塚理美、千恵さんの友達の花子役に安田美沙子が出演している。
イベントコンパニオンをしている千恵さんは仕事で太郎さんと出会います。
二人はすぐにつきあうことになるのですが、付き合い始めてすぐにせきこみ、彼女は太郎さんの前では風邪と言います。
太郎さんは千恵さんに「このままでいいと思っていない、真剣に考えている」と言いますが、千恵さんは「今が楽しければそれでいい」と言いますが、ここのシーンで太郎さんは真面目に彼女のことを考えていると思います、そしてこの時すでに病に侵されているので、千恵さんは今以上のことを太郎さんにもとめていない切ない気持ちが出ています。
その後千恵さんは抗がん剤の影響で髪が抜けるところを太郎さんに知られます、そして病院の医者から胸を切ることを提案されます。
女性にとって髪が抜けていくとか、胸がなくなるというのがどんなにつらいことでしょうか、23才の結婚前の女性が、子供も産んでない女性が。
太郎さんは「おっぱいが無くても千恵が千恵のままでいたらそれでいい」と泣きながら言います、太郎さんの愛情の深さが感じ取れます。 千恵さんは太郎さんに病気のことを知られたので別れを切り出しますが、太郎さんは「別れない」と言い切ります 。
太郎さんは千恵さんの為に病院から出社してできるだけ千恵さんと一緒にいるようにします。中々仕事していてできることではないと思います。
千恵さんの担当の医師から太郎さんや千恵さんの父親に「余命一カ月」と告げられたあとそのことを知らない千恵さんは「私はガンバル」と言うシーンがあるのですが、とても泣けてきます。
この物語を見て「余命」をはたして本人に正直に告げてよいものかどうかを考えさせられます。人間はそんなに強くありません、「あなたの命はあとこれくらいです」と言われて耐えられる人がいるでしょうか。
千恵さんは「もっと早く病院に来ていればここまで悪くならなかった」がと言います、ガンは早期発見が第一です、世の中に検査の重要性を教えています。
千恵さんはテレビ局の取材を受ける決意をし、「死が近い」ことを知っているような行動をします。
物語の最後にテレビ局に千恵さんの太郎さんへの別れのビデオが作成されていることが分かります。死が近いというのによくこんな別れのビデオを作れるものでしょうか。このシーンも涙が止まりません。
太郎さんは千恵さんと教会で式をあげることを提案します、女性にとってあこがれのウエディングドレスを着させてあげるという太郎さんの「最高の優しさ」です。
この物語は愛する人が病に侵された時の愛情の強さを「問う」物語だと思います。
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