「死神の精度」は伊坂幸太郎の小説の映画化で、2008年3月22日に公開された作品である。
出演は死神千葉役に金城武、大手電機メーカーで苦情処理担当藤木一恵役に小西真奈美、兄貴分の仇討ちを考えている中年のヤクザ藤田敏之役に光石研、藤田と同じ組の若いヤクザ阿久津伸二役に石田卓也、70才の美容師役に藤純子、アンドロイドの竹子役に奥田恵梨華が出ている。
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小説の「死神の精度」は「死神の精度」と「死神と藤田」と「吹雪に死神」と「恋愛で死神」と「旅路を死神」と「死神対老女」の6作品で構成されているが、映画の「死神の精度」は「死神の精度」と「死神と藤田」と「死神対老女」の3作品で成り立っている。
死神は「死ぬことが予定されている人間に近づいて話をするだけ、その人間が死に値する生き方をしたかどうかを判定するのが仕事」である。7日間の観察期間の後実行(=死)か、見送りを判定します。今死んでいいかどうかの判断を下す人間です。
死神が担当するのは不慮の死を迎える人間のみである。病死や自殺は関係ありません。
「死神の精度」のシーンはいつも雨が降っています、しかし映画を最後までご覧になればお分かりになるのですが、最後は晴れます本人は「いつも雨が降っている」と言っているが偶然であることが分かります。
死神の千葉はいつも白い手袋をしています、人間の体に直接触れると気絶するためそれを防ぐためにしているみたいです。
千葉は黒い犬が相棒でいつも話をしています、そして千葉の特徴は、とにかく音楽が好きみたいでレコード店で聴いたり、人が聞いてる音楽を聴いたりしています。
第1のターゲットは大手電機メーカーで苦情処理を担当している27才のOL藤木一恵です、
千葉はワザと藤木一恵の服を濡らしクリーニング代を弁償すると言って近づきます。
一恵が千葉に「いたずらですかそれともナンパですか」と言ったら千葉は「大丈夫ここは船の上ではないので難破はしない」と真顔でいいます、そして一緒に食事をしている時、一恵は「私は醜い」と言うと千葉は「はっきりよく見えてますよ」と言い何度も笑わせます。
一恵は千葉に「会社でクレーマーが自分を指名して困っている」と訴えます、苦情処理の仕事で疲れ切っているという感じに見えます。
一恵は千葉に「予定がないのが私の予定です」と言う所が面白い。
若い男性二人が千葉に殴りかかり、全く強いので、男性は「なめているのか」と千葉に言ったので、千葉は「君のどこをなめるのか」と真顔で言い返します。
一恵の両親は飛行機事故で死に育ててくれた親戚のおじさんやおばさんも火事で死に、「私の人生は晴れるのでしょうか」と言うと千葉は「やまない雨はない」と慰めます。
一恵に対してクレーマー行為をしている男がレコード会社の人間で一恵の声を気に入っていたことが分かります。
結局千葉の判定は見送りとし一恵を生かす事にしました。
第2のターゲットは兄貴分の仇討ちを考えている中年ヤクザ藤田敏之です。千葉は藤田が対抗するヤクザとの抗争で死ぬのではなく交通事故で死ぬ設定で実行します。
第3のターゲットは70才の美容師です。3つ目の物語で注目すべき点は竹子と言うアンドロイドが登場する事です。竹子は家事手伝いのロボットです。
日本にも将来こういうロボットが登場するのでしょうか。人間と同じように話す事が出来意思疎通が出来るロボットが登場するのでしょうか。
千葉が老婆の店にカットをしに訪れると、「あんたは死神だろ」と言い千葉を驚かせます。
「私が愛した人は事故とかで死ぬ」と言い最初のターゲットの藤木一恵である事が分かります。
老婆は千葉に「カット代はいらないから自分の知らない7才位の男の子を呼んできてほしい」と頼みます。
この中に彼女の孫が含まれていてとても感動します。 結論的にみっつめのターゲットは実行になるのですが、ひとつ目とみっつめのターゲットが繋がっており、このふたつは繋げて見るといいと思います。
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