「変身」は2014年7月27日から8月24日までWOWOWで放送されたドラマでキャストを変えて映画化もされています。本作品は東野圭吾の小説がもとになっています。
出演は工場に勤務する成瀬純一役に「ジョジョの奇妙な冒険」「フォルトゥナの瞳」の神木隆之介、純一の恋人葉村恵役に「王様とボク」の二階堂ふみ、東和大学附属病院の医師堂元博役に伊武雅刀、倉田刑事役に「PとJK」の村上淳、恵の父葉村春彦役に「孤独のグルメ」の松重豊、他にマキタスポーツ、中尾明慶、本田翼が出ています。
あらすじ
第1話・覚醒
工場に勤務する純一は恋人の恵の為にプレゼントを買うためクリスマスの日に宝石店に訪れ強盗に遭遇し、少女をかばい重症を負い病院に運ばれます。担当した医師の堂元博は生体間脳移植をして准一は助かり、入院して66日で退院しますが純一は片付けが苦手だったのに苦にならなかったり、今までのように絵が描けなかったり、生活に変化が訪れます。退院する前に純一を襲った犯人の京極俊介は自殺したことを知ることになります。
第2話・予兆
純一は2ヶ月半ぶりに職場復帰しますが、同僚とケンカをしたり、隣の部屋の音が気になり、ナイフを持ったりします。そして恋人の恵のソバカスも気になり醜く感じるようになります。
第3話・ドナー
純一はピアノが聴けるバーで飲んでいてウルサクする他の客とケンカになり警察に捕まります。恵は純一が助けた娘の父親が弁護士であることを思い出し、連絡して示談になります。純一は「自分の中に誰かがいる、僕が僕で無くなるみたいで怖い」と言う思いでドナーを探します。探し当てた関谷時雄はボランティア活動するほど優しい性格で、納得がいかず純一を襲った京極俊介に辿り着きます。純一は京極の妹に会い京極は音楽家志望でピアノを習っていたことがわかってきます。
第4話・共鳴効果
ここで意外なことがわかります、俊介を襲った京極俊介は純一のいた宝石店のオーナー息子であったことがわかってきます。そして京極俊介の母親はピアノを弾いていたことがわかります。純一は「京極俊介は切れる性格、人の悪口を言う人間」だと推測していたのですが、妹によると「繊細で人を責めたりしない、人と争うことが嫌いな性格で犬が大好きな人間である」とわかってきます。
第5話・成瀬純一
純一はアパートの前にいる犬を惨殺していきドンドン凶暴になっていきます。結局移植によって純一の凶暴性の一面が出てきたというストーリーでサスペンス映画であることが最後にわかります。
感想
純一の恵の父親役を松重豊が演じていますがどうしても食事をシーンが出ると「孤独のグルメ」を思い出してしまいます。
二階堂ふみは「王さまとボク」にも出演しており見比べてみるとおもしろいと思います。また神木隆之介も「ジョジョの奇妙な冒険」や「フォルトゥナの瞳」とは全く違うタイプの役で面白いです。
今回の「変身」は脳移植を取り上げた物語ですが、同じ東野圭吾作品で長澤まさみが出演した「分身」は人間のクローンを扱った物語でお薦めです。
この映画を通して脳だけは決して移植してはならない、と思えてきます。実際世の中には多重人格で苦しんでいる人がいるみたいです。理由はわかりませんが怖いことです。
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