「マエストロ」は2015年1月31に公開された作品でさそうあきらの漫画がもとになっています。
この物語は解散したオーケストラの中央交響楽団が指揮者天童徹三郎によって集められ演
奏会を開くまでを描いた作品である。
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出演は指揮者天童徹三郎役に西田敏行、コンサートマスター兼ヴァイオリン香坂真一役に松坂冬季、フルート橘あまね役にmiwa、チェロ榊涼子役に河井青葉フルート鈴木稔役にモロ師岡、ヴァイオリン村上伊佐夫役に大石吾郎、ヴァイオリン谷ゆきえ役に濱田マリ、ヴァイオリン石野役に鹿野真央、クラリネット可部直人役に村杉蝉之介、オーボエ伊丹秀佳役に小林且弥、ホルン一丁田薫役に斉藤曉、ホルン島岡役に嶋田久作、ティンパニー丹下浩役に中村倫也、他に松重豊、でんでんが出ている。
あらすじ
不況の影響で中央交響楽団が解散して半年後、一カ月後の演奏会を目指して指揮者天童徹三郎の指示でフルート担当の橘あまねから団員に再結成の連絡が届きます。
中央交響楽団のレベルは国内ではまあまあ、国際的には全然ダメ。
団員たちが練習を始めると、天童は大工の姿で現れます、そして、「お前らに指揮棒は10万年早い」と言ってトンカチで指揮をします。初日の練習曲はベートーヴェンの運命でした。
次に天童はヴァイオリン奏者に弾き方を注意します。
香坂も橘に「みんなに合わせろ」と注意します。
二日目の練習曲は変わりシューベルトの未完成です。今日の指揮棒は定規に変わっています。
演奏が始まると天童はオーボエの伊丹にリードを変えさせます。
三日目は運命の第二楽章で指揮棒はドライバーに変わります。
楽団員たちが演奏の様子の録画を見て、「オーボエとクラリネットが合うようになり、橘のフルートもみんなに合うようになりホルンの一丁田の音が良くなった」事がわかります。
次に天童はホルンの島岡が差し歯である事を見抜き「歯医者に今日行け」と指示します。
四日目は未完成の第二楽章。
香坂が「今のピアノ三つの所をもっと弱く、聞こえるか聞こえないか位で」と言うと天童は「ここは人ひとり殺すつもりでやってもらわんと、お前らこの演奏が最初で最後だと思って弾いたことがあるか、そやからお前らの音には愛が無い」と言い返します。
練習が進みスポンサーの撤退が正式に決まりコンサートの中止の話が出ますが結局最後にコンサートは開くことが出来ました。
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感想
天童がヴァイオリン奏者に注意した時、「ゲーセン」という専門用語が出てきて、ヴァイオリンはG線、D線、A線、E線 の4本の弦があり、素人の我々にとって勉強になります。
天童が橘をスカウトした理由は「橘の沢庵を食べる時の音」というのが面白い。
オーボエの伊丹が「オーボエ吹きは起きている時間の90%リードを削っている」というシーンも勉強になります。
一丁田のホルンが良くなったのはトンカチで叩いたからですが、本当に音楽家はこういう事をしているのでしょうか不思議です。
演奏が上手く出来ないヴァイオリンの村上に天童が駅のホームで演奏させるシーンがあるのですが、大勢乗客がいるホームでの演奏は中々勇気がいると思います。
最後に指揮者とコンサートマスターは楽団員全体の事を理解しないと出来ないと考えさせられました。
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