「うちの執事が言うことには」は2019年5月17日に公開された作品で高里椎奈の小説がもとになっています。
出演は主役の鳥丸花頴役にアイドルグループ「King & Prince」の永瀬廉、花頴の父烏丸真一郎役に吹越満、執事衣更月蒼馬役に「リベンジgirl」の清原翔、執事鳳役に奥田瑛二、赤目刻弥役に「King & Prince」の神宮司勇太、赤目刻弥の祖父役に嶋田久作、芽雛川肇大役に「億男」の前原滉、莉沙役に田辺桃子、ハウスキーパー兼料理人雪倉叶絵役に「Shall we ダンス?」「女の機嫌の直し方」の原日出子、叶絵の娘雪倉美優役に「神様の言うとおり」「ちはやふる 結び」の優希美青、叶絵の息子雪倉俊役に「兄に愛されすぎて困っています」の神尾楓珠、使用人桐山役に村上淳、使用人駒地役に矢柴俊博が出ている。
あらすじ
烏丸花頴は5年間のイギリス留学から戻ったあくる日に27代目当主になります。そして目の前に会ったこともない執事衣更月が立っています。烏丸家には鳳という執事がいたので花頴は戸惑っています。
父親の真一郎は花頴に何も告げず鳳と供に旅行に旅立っていました。
最初の事件
花頴は衣更月と芽雛川肇大の誕生パーティーに招かれて招待客の理沙を襲った犯人を突き止めます。
2番目の事件
烏丸家の使用人駒地が運転中ドローンの影響で事故に遭います。
3番目の事件
雪倉叶絵がバスに乗車中盗みを働いた罪で捕まります。衣更月が叶絵の為に犯人を捜しだします。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
感想
執事の衣更月は感情を出さないとてもクールなタイプの人間で主人の花頴と最初からぶつかります。
雪倉叶絵の息子美優と俊に質問すると「使用人に必要以上にプライバシーに触れるのは感心しかねます」と言ったり顧問弁護士との打ち合わせの部屋も指図します。また家に飾る絵も衣更月は「毎年この絵を飾る習わしです」と言います。
これでは主人花頴の考え、意思というものが通りません。自分の意思が必要です。
小さい頃から親しく接していた執事の鳳だったら言うことを素直に聞いたでしょうが初めて会った執事には素直になれないのも無理は有りません。
花頴が野良犬にエサをやると衣更月は「野良犬に施しをするのは感心しない」と言うと花頴は「持つ者から持たざる者へと教わった」と言い「食事を提供する代わりに働いてもらう」の考えで番犬にして対抗するシーンも面白い。
子供の頃花頴が鳳に「ひとつはプールの水色でもうひとつは静かな海の色」というシーンが印象的です、同じ色なのに違って見えます。鳳と仲がいい雰囲気が出ています。会ったばかりの衣更月とはこの雰囲気は出せません。
衣更月が芽雛川に「烏丸家に対しての苦情は執事の私を通してください」と言って芽雛川に蹴りを入れるシーンがあるのですが、ここでふたりの心がひとつになったことが分かります。
鳳と同じくらい仲がいいのは雪倉叶絵です、花頴は叶絵の料理が大好きです。叶絵の料理を花頴はとてもおいしそうに食べます。
衣更月が雪倉叶絵に花頴の名で花を送り、花頴は「心をこもっていない物を貰って嬉しいのか」と言って怒ります、やはり主に断りもなく行動してはいけません。
花頴が5年間もイギリスに留学していたのだから英語ができるというシーンがあってもよかったのではないでしょうか。
この烏丸家がお金持ちであることはわかるのですが、映画の中で事業を何をしているのかが分かりません、烏丸家は何か商売をしているとおもわれるのですがそのシーンがないのが残念です。
この物語はミステリーの部分よりも主人と執事の信頼関係をよく描いているところをご覧になるといいと思います。
コメント