「ツレがうつになりまして。」2011年10月8日に公開された作品で細川貂々のコミックエッセーがもとになっています。
主演は漫画家の髙崎晴子( ハルさん )役に「バースデーカード」の宮崎あおい、晴子の夫髙崎幹夫( ツレ )役に「DESTINY 鎌倉物語」の堺雅人、晴子の父栗田保男役に大杉連、母栗田里子役に余貴美子、幹夫の部下小畑役に中野裕太、幹夫が通院する加茂クリニックの加茂院長役に田山涼成、患者杉浦役に吹越満、骨董屋の主人川路役に犬塚博弘、他に吉田羊、梅沢富美男が出ている。
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あらすじ
「ウエブソフトラボラトリー」のサポートセンターでお客様対応の仕事をしている幹夫は几帳面な性格のため毎朝自分で弁当を作り、曜日ごとにネクタイが決まっています。
電話でお客様に対応していてクレームをもらい、部長から失跡を受けています。
仕事の影響からか食欲がなく食べていても味がよく分からなくなります、頭痛や背中の痛みがあり「死にたい」という言葉も出てきます。
幹夫は心療科と内科がある「加茂クリニック」を訪ね、院長から「うつ病」と診断されます。
うつ病の症状として「睡眠障害」「倦怠感」「不安感」「肩こり」「関節の痛み」「頭痛や吐き気」など色々あり、「うつ病」は「心のかぜで元の状態に戻るまで半年から一年半かかる」と聞かされ愕然とします。
晴子は幹夫の病気のことを知り、「それって薬で治るの?」と不安になります。晴子は実家の両親に夫の病気の事を相談します。
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うつ病の治療法
1 ) 薬物療法
2) 精神状態を改善する心理療法
3) 原因となった環境や人間関係を調整する関係調整療法
4) 最高の治療法は休養
5) 日記を書く
その後晴子の実家がやっている理髪店のお客が「うつ病」で自殺していることが分かります。
幹夫は部長に「アルバイトに変えてくれ」と訴えますが、断られると辞表を提出します。
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感想
お客の三上からの手紙で自分の名前の書き方が間違っていて、お客様であるのに訴えます。幹夫が少し頑固ではないかとここのところで思えてきます。自分の意見を曲げません。
晴子は幹夫に「会社を辞めて、辞めないと離婚する」と言います。このシーンがとても気に素敵で気に入っています。晴子が夫の苦しんでいるのを見て、自分が漫画家で頑張ってささえようとしていることが分かります。
晴子は漫画が上手く書けなく悩んでいると出版社の人が「作家が本当に書きたいものを書けばいい」と言われてから仕事が上手くいき出します。読者に合わせるのではなく自分が書きたい個性を出す事です。
晴子は「出来ないことはしなくていいよ、調子が悪くなれば早退すればいい」と幹夫に言います。凄くいいことばです優しさが出ています。
晴子は幹夫が「うつ病」になり一緒に通勤電車に乗り幹夫が毎朝すし詰めの状態で会社に行っていることを知り、幹夫の大変さが分かるシーンも素敵です。「ツレはえらいよいままでありがとう」と晴子が言うと幹夫は泣きだしてしまいます。
「結婚講座同窓会」で幹夫が「自分はうつ病で妻に感謝しています」と話し、晴子は「あなたは健やかな時も病める時も豊かなる時も貧しき時もこの男性を愛しこれを敬いこれを慰めこれを助けることを誓います」という結構式の誓約を話すシーンが感動です。
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