「残穢・住んではいけない部屋」は2016年1月30日に公開された作品で小野不由美の小説がもとになっています。
出演は小説家小松由美子役に「クリーピー偽りの隣人」の竹内結子、女子大生久保亜紗美役に「貞子3D」「Another アナザー」「ツナグ」の橋本愛、由美子の夫直人役に滝藤賢一、作家平岡芳明役に佐々木蔵之介、心霊マニアの会社員三澤徹夫役に坂口健太郎、由美子の担当編集者田村役に山下容莉枝が出ている。
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あらすじ
怪談作家の小松由美子は読者からの奇妙な体験談をもとに短編小説を書いています。2012年5月に東京の女子大生でミステリー研究会部長の久保から自分の住む築10年五階建ての「岡谷マンション」202号室で「畳をするような音が聞こえ、着物の帯ではないか」という手紙が届き、メールでやりとりをして会うことになります。
「岡谷マンション」では405号室でも由美子宛に尾崎と言う住人から「畳がするような音が聞こえる」と今回と全く同じ手紙が届いています。
そして201号室の飯田から「イタズラ電話が頻繁にある」と久保に訴えがあり。ふたりはマンションが建つ以前を調べる事にしました。
マンションが建つ以前は松坂家と小井戸家と藤原家と根本家があったことが分かりました。
この中の小井戸家で住む老人が「ゴミ屋敷」で病死している事が分かります。町内会長秋山が孤独死しているのを見つけています。
根本家はおばあちゃんが縁の下に猫の為にエサを投げ込みボケています。また藤原家の場所も人の入れ替わりが頻繁に有った事が分かります。
大里、関、川原と変わっています。川原家では「家庭内暴力」が起こっています。
そして松坂家と小井戸家が有った以前は「高野家」だった事が分かります。ここの高野家の奥様が着物姿で自殺して、ようやく「畳をするような音、つまり着物の帯」に辿り着きます。
亡くなった奥様は「赤ん坊の泣き声がする、赤ん坊が家の床から湧いて出てきて泣く」と生前漏らしていました。久保の前の住人梶川も202号室に住んでいた時同じように「赤ん坊の泣き声」を聞いています。
このグループに作家の平岡と心霊マニアの三澤も加わり話が進みます。平岡から千葉県で起こった「嬰児殺し中村美佐緒」の新聞記事が由美子のもとに送られて来ます。中村美佐緒は7人も毎年のように産んで殺していました。犯行の動機は「床下から聞こえる声に命じられた」と有ります。中村美佐緒は高野家と根本家が建つ前前に住んでいた事が分かり繋がります。
久保は大学の仲間と中村美佐緒以前を調べ「吉兼家」に辿り着きます。平岡は由美子のもとに「吉兼友三郎」が自宅監置され、「焼け、殺せ」と叫んでいた事が分かります。全く中村美佐緒の時と同じです。
由美子と久保は吉兼家の菩提寺住職國谷を訪ね友三郎の継母吉兼三喜を突き止めます。そして三喜の実家奥山家が福岡に有ることが住職の口から出ます。そして由美子と久保は福岡の心霊マニア三澤と平岡で福岡の奥山家を訪ねます。
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感想
小松由美子と久保と平岡と三澤は福岡の奥山家を訪ねるのですが、4人はこの家を夜に訪れています、いくらオカルトの取材とはいえもっと明るい昼にすべきではないかと思えてきます。
久保の前住人梶川は次の住居に引っ越してから自殺するのですが、久保がここの大家を訪ねた時既に新しい人間が借りています。当人は「事故物件」と承知で安くしてもらっているからと平気です。最近ワザとこういう事故物件に住む人たちがいるみたいですが私には考えられません。
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