「イニシエーション ラブ」は2015年5月23日に公開された作品で乾くるみの小説がもとになっています。
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出演は鈴木夕樹役に松田翔太、森田甘路、成岡繭子役に前田敦子、石丸美弥子役に木村文乃、他に木梨憲武、手塚里美、片岡鶴太郎が出演している。
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この物語は鈴木夕樹が恋人の成岡繭子に出会い、社会人になり石丸美弥子と繭子の二股をかける物語です。
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あらすじ
A面
物語は1987年7月10日静岡大学4年の鈴木夕樹が友人望月から合コンの電話がかかってきたところからはじまります。
夕樹はデブで朴訥とした性格で女の子とも付き合ったことがありませんでした。「コンパは人数合わせでよっぽど誘う人がいなかったに違いない」と自分を卑下しています。
合コンは男4人女4人で、その中に成岡繭子がいました。繭子は秋山歯科クリニックで歯科衛生士として働いていました。
夕樹は他の7人が楽しく過ごしていて中々輪の中に入れなかったのですが、繭子の前で「鈴木夕樹です、理学部数学科、趣味は読書です」勇気を出して話します。
この場所で夕樹は富士通に内定していることが分かります。
繭子は合コンのあとのカラオケを夕樹に一緒に来るように誘います。
望月から夕樹に電話が再度かかってきて合コンと同じ顔ぶれで8月2日に海に行くことになります。しかし、他の7人が水着を着て楽しんでいるのに夕樹だけはTシャツのままでみんなに溶け込もうとしません。
繭子は夕樹に「数字を覚えるのは得意ですか」と言って自分の電話番号を教えます。
夕樹が電話をかけると繭子は「食事を誘って欲しい」と自分から言い、夕樹は「僕なんか女の人と付き合ったこともない」と自分を卑下しますが、繭子は「女の人を器用に扱える人は今までに何人の女の人を泣かせてきたのだろう」と思う。と言い夕樹を選びます。
二人は付き合う事になり、夕樹はメガネをコンタクトレンズに変え、髪型も「ニューアレンジステップリーゼント」に変えます。
二人を見たカップルから「何かあの二人、釣り合っていないよね」と言われ、夕樹はそれから痩せる努力をして全く別人に生まれ変わります。
B面
社会人になった夕樹は同期入社の海藤とともに東京に静岡から7月に転勤になります。そして夕樹と繭子は遠距離恋愛が始まります。
繭子は「都会の絵の具に染まらないでね」と送り出します。
夕樹が東京に転勤して1週間に一度会っていたのが、同期入社の石丸美弥子と出会い合う頻度が段々少なくなっていきます。
繭子のお腹には夕樹との間に子供が出来ましたが、中絶することになります。
夕樹が二股をかけるようになり、ある日繭子に対して「美弥子」と間違えます。繭子は「たっくんそれダレ」「嘘でしょ違うよね」と問い詰め、結局二人は別れることになるのですが最後に思い直し、繭子の元に戻ります。
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感想
この物語の見所は前半、デブで自分に自信がなかった夕樹が後半には痩せて全く別人になり、カッコよく女性にもてるようになります。繭子の時も美弥子の時も女性から接近してきます。決して夕樹からアプローチをかけているわけではありません。
次の見所は何といっても音楽です、1980年代の曲がいっぱい出てきます。1曲目は森川由加里のSHOW MEから始まり、夕樹が繭子と出逢った時に流れる小椋佳の揺れるまなざしはこの場面にピッタリです。そして後半の最初夕樹が東京に転勤が決まり太田裕美の木綿のハンカチーフが流れて、繭子が「都会の絵の具に染まらないで帰ってね」と言うシーンは涙を誘います。
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