「恋妻家宮本」は2017年1月28日に公開された作品で重松清の小説「ファミレス」がもとになっています。
中学校教師宮本陽平役に阿部寛、大学時代の陽平役に工藤阿須加、陽平の妻宮本美代子役に天海祐希、大学時代の美代子役に早見あかり、陽平の息子宮本正役に入江甚儀、正の妻宮本優美役に佐津川愛美、陽平のクラスの生徒井上克也役に浦上晟周、同じく生徒菊池原明美役に紺野彩夏、井上克也の祖母井上礼子役に富司純子、克也の母井上尚美役に奥貫薫、料理教室で一緒の門倉すみれ役に相武紗季、同じく料理教室で一緒の五十嵐真珠役に菅野美穂、真珠の夫五十嵐幸次役に佐藤二郎、ファミレスのウェイトレス時森役に柳ゆり菜が出ている。
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あらすじ
中学の教師をしている宮本陽平は子供の頃から優柔不断でファミレスでも何を頼むか決まりません。一戸建てにするかマンションかで悩み、スマホを決める時も妻の意見に従っています。
陽平たちの息子正が結婚して福島の新聞社に就職して家を出て行き夫婦二人だけの生活がはじまります。
妻の美代子はこれからふたりで生活するのだから「名前」で呼び合うことを提案します。
陽平が「暗夜行路」の本を読もうとすると離婚届の紙が足元に落ちます。
学校で授業をしていても、最近通い始めた料理教室でもこの事が頭をよぎります。
陽平は「離婚届の紙」が気になり美代子が向かった福島まで迎えに行きます。
美代子は「不満はないけど不安はある」「離婚届はジョーカーである」と言います。
そして誤解が解けてふたりで家路につきます。
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感想
陽平の「俺は美代子の作った味噌汁が飲みたい」というプロポーズが素敵です、美代子は「何その古典的なプロポーズ」と言って笑いますが、ズバリストレートで相手に伝わります。
陽平は子供が結婚して出て行ってから料理教室に通いますが、陽平以外は全員女性です、いくら料理が好きでもたいへんじゃないでしょうか。
陽平は自分が料理好きだから生徒に「料理のクラブ」に入ることを勧めますが、もともと存在してないクラブは生徒の自主性でできるものではないでしょうか。
料理教室での陽平はとてもイキイキしています。他の生徒の門倉や五十嵐と話すシーンが面白い、陽平の「離婚届の紙」や五十嵐の「真剣に離婚を考えている」という話を聞いて結婚前の「ラブラブ」の門倉が「私は一生誰とも結婚しません」と言い出します。
最後にまたファミレスで門倉と偶然会った時、陽平は「僕は結婚して幸せです、良いことも悪いこともあったけど27年妻とふたりで色々な選択をしてきて本当に良かった」と言い、大勢の前で夫婦生活が上手くいっていることを堂々発言しているシーンが素敵です。この映画が夫婦についてとても考えさせられる映画です。
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