「ネタバレ」酔うと化け物になる父がつらい /松本穂香、渋川清彦

邦画
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「酔うと化け物になる父がつらい」は2020年3月6日に公開された作品で菊池真理子の実体験の漫画がもとになっています。

出演は田所サキ役に松本穂香、白鳥玉季、田所トシフミ役に渋川清彦、田所フミ役に今泉佑唯井、田所サエコ役にともさかりえ、中村聡役に濱正吾、他に恒松祐里、オダギリジョーが出ている。

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あらすじ

この映画は会社員の田所トシフミ、妻で新興宗教の活動に熱心な田所サエコ、その子供田所サキ、田所フミの物語である。そして、長女サエコの目線で描かれていきます。

サエコの父トシフミはいつも酔っぱらって帰って来て、ある日、トシフミが帰って来ると、フミが「お母さん、お父さんが死んでいるよ」と言うとサキが「お父さん、そんな所で寝たら今週もまた風邪をひくぞ」と返します。

トシフミは休日に家で飲み仲間と麻雀しながらお酒を飲んで過ごしています。そして、サエコは「光合聖」という新興宗教にはまっています。

トシフミがお酒に酔って変化して、サエコは「人を憎んで罪を憎まず」と子供たちに言い聞かせます。

サキはカレンダーにトシフミがお酒を飲んだ日を✖でしるしを付けていきます。

サエコは「わがままで、ごめんなさい、さようなら」と置手紙を残し家出をしようとしたが、戻って来たが、トシフミの誕生日の日に首を吊って亡くなります。

トシフミはサエコが死にお酒も麻雀も一旦辞めたがスーパーで勧められたワインがきっかけでまたお酒を飲むようになります。

24才の時サキはカレンダーに✖をほとんどしるし付けていてトシフミのアルコール中毒が進んでいることが分かります。

サキが友人に「毎日記憶を無くして飲んでいる」と言うと「毎日はまともじゃないよ」と言われます。

サキは中村聡と付き合い結婚の話が持ち上がりますが、暴力男で愛されていない事に気づき、このままだとお母さんと同じになると思い別れます。

ある日、トシフミは粗相してしまい、サキから「漏らすまで飲む何て可笑しいよ」と叩かれます。

そして、トシフミはトイレで吐血し、食道ガンが見つかり、肺にも脳にも転移し余命半年と宣告されます。

サキは「一日でも長く生きて欲しいとは思わなかった」と呟きます。

そして、トシフミに「お父さんは結婚する資格も子供を持つ資格もない」と叫びます。

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感想

サキがトシフミに大学の進路相談を持ち掛けると「好きなところへ行きな」と言うだけでちゃんと話してくれません、サエコが生きていたらちゃんと相談にのって居た筈と思えてきます。

サキがサエコから「サキが生まれる前から離婚したいと思ってきた」と話していますが、もし子供が生まれる前に決断していたら自殺せずにすんだと思えてなりません。

トシフミが鍋物の火をつけながら、酔っぱらって寝ているシーンがありますが、家に他に人がいなかったら火事の原因となっています。

最後にサキが「化け物は私だったのかな」と言うシーンが心に残ります。

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