2018年製作の作品である。「来る」は「ぼぎわんが来る」で書かれた澤村伊智のホラー小説である。
出演はイクメンで子供のブログを書いているサラリーマンの田原秀樹役に妻夫木聡、秀樹の妻の田原香奈役に黒木華、オムライスが好きな秀樹の娘田原知紗役に志田愛珠、オカルトライターの野崎和浩役に岡田准一、野崎のパートナーで比嘉琴子の妹キャバ嬢比嘉真琴役に小松菜奈、霊媒師で真琴の姉比嘉琴子役に松たか子、民族学者津田大吾役に青木崇高、霊媒師逢坂セツ子役に柴田理恵、秀樹の会社の後輩高梨重明に太賀、スーパーマーケットの店長役に伊集院光が出演している。
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「来る」は3部構成になっています、1部は田原秀樹の目線で書かれていて、2部は妻の田原香奈の目線、3部はオカルトライター野崎和浩の目線で描かれています。これは致し方ないと思われます、最初のふたりが次々と死んでいくのでどうしても語り手が変わるのは仕方ありません。
「来る」の最初に「ぼぎわん」は「おばけである」と秀樹が香奈とともに行った祖父の13回忌の法要の時にわかります。
子供の頃に失踪した同級生の女の子が「秀樹も呼ばれるで」と言うシーンが度々出てきます、このシーンが印象に残ります。
秀樹は香奈と結婚して、香奈のお腹に3か月の子供が宿った時からブログを書き始めます。何冊もの育児の本を買い求め、凄いイクメンぶりです。
秀樹と香奈のマンションには秀樹が実家から送ってもらったお札とお守りが沢山あります、ちょっと異常な数です。
秀樹が会社にいる時、「チサさんの事で用がある」と来客が有ります、結局この来客に会えなかったのですが、秀樹は子供の名前をなんと「知紗」とつけてしまいます。出来過ぎています。
この時お客さんがいると言った後輩の高梨を軽く肩を叩いただけなのに、高梨は血だらけになり入院し、死んでしまいます。
知紗が2才になった頃香奈は育児ノイローゼになり、家事もせず食器がそのままになっています。
女性は子供が小さいときは働きに行けず家で子供と二人っきりで過ごします、積極的にママ友と交流すべきと思えてきます。
しかし、香奈と知紗の様子がおかしく、お札やお守りが破れているので秀樹はオカルトライターの野崎のもとを訪ねます。
野崎の彼女でキャバ嬢の霊媒師比嘉真琴が香奈と知紗を訪ねて来ると急に家の雰囲気が変わったように香奈と知紗が笑っているので秀樹は驚いています、霊媒師には「お化け」をおとなしくする力があるのかそれともおはらいでもしたのでしょうか。
この家に平安が訪れたのも一時で「ぼぎわん」がやってきます、真琴の手に負えず真琴の姉琴子の紹介で霊媒師の逢坂セツ子がやってきます。
ここで登場する逢坂セツ子の役に柴田理恵が扮しているのですが、この役にピッタリ合っていると思います。
逢坂セツ子は片腕をもぎ取られ、琴子の力も及ばず秀樹はマンションで死んでしまいます。
そして2部は香奈の目線で進みます、香奈はシングルマザーとして知紗を抱えてスーパーマーケットで必死に働いています、香奈は保育園から知紗の具合が悪いとかで度々呼ばれます。
このシーンをみても子供が小さい頃は中々仕事が出来ないと思われます。
真琴は知紗と楽しそうに遊びます、映画の中でお腹を見せていて子供を産めないからだであるからだとわかります。
知紗が度々「オムライス」の歌をうたいます、よっぽどオムライスが好きなんだと感心します。
真琴の姉琴子役に松たか子が扮しているのですが、声といい顔といい別人に思えてなりません、顔はメイクで変わるにしても声が違いすぎます。
2部で香奈が亡くなり、3部は野崎の目線で進みます。 琴子が秀樹のマンションでお祓いをして物語は終わります。この映画はホラー映画であるため何人も人が死に血のシーンが多く存在しますので、小さい子供さんのみえる家庭では不向きの作品と思われます。
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