「チャットレディーのキセキ」は2018年に公開された作品で実在のライブチャットサイト「ライブでゴーゴー」で働く音大生の物語です。
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出演は音大でピアノを学びながら生活費の為に「チャットレディー」をしている結城美音役に吉川友、美音にピアノを教えるカノン役に鈴木裕樹、他に宮下順子が出ています。
ライブでゴーゴーとは
男性と生放送でお話するだけで最大時給4200円
アダルト行為禁止のライブチャットサイト
アダルト行為禁止の為時給は低め
運営歴13年の老舗のノンアダルト
18才以上でスマホがあればパソコンは必要がなく
全国に300か所チャットルームが存在している。
あらすじ
大学でピアノを学ぶ結城美音は生活費を稼ぐため「チャットレディー」のバイトをしています。
美音がチャットルームで待機しているとカノンがログインしますが、「間違いです」とログアウトしようとすると美音は「私とお話しませんか」と引き止めます。
「君はいつも知らない男と話しているのか、それで金を貰っているのか、音楽を売り物にしやがって」「キーボード弾いて、知らない男に媚び売って」「俺からしたら音楽を冒涜しているとしか思えない」とカノンは美音を責めます。
美音が「どうせ女性と話したこともない引きこもりのおぼっちゃまじゃないの」と言うとカノンが素晴らしい演奏をはじめます。
次の日、美音はチャットルームでカノンに「ピアノを教えてください」と頼みます。カノンは「何で、客が金を払って教えなければならないんだ」と断ります。
しかし、カノンは再びチャットにログインし美音はピアノを演奏します。演奏が終わるとカノンは「君は音楽の意味を考えた事があるか」「君は何のためにピアノを弾いているんだ」「自分の出した音をちゃんと聞いているか」「君はまだ自分のために演奏している」「君に思い入れなんて要らない」「君を作って来た感情、喜びとか悲しみとか苦しみそれらすべてをまず忘れろ」「何も考えるな、裸で曲の中に飛び込むんだ」「音が繋がっていない」「ひとつひとつがバラバラで曲になっていない」「頭で弾くな、心で唄え」と指導していきます。
カノンが「君は何でピアノを弾きたいんだ」と言うと美音は「いい曲をみんなに聴いてもらって幸せな気持ちになってもらいたい」と返します、そしてカノンは「傲慢な女だな、どう受け止めるかは観客が決めることだ」と吐き捨てます。
カノンは「今のままでは無理だ」「面倒を見てやる」と言いコンクールでの優勝を美音に命じます。
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感想
この物語を見てピアノは調律が重要だとわかります。カノンは美音に「そのピアノはいつから調律してないのか」と聞くのですが、美音は「お金がない」と言います。音楽はお金がないと出来ないはずです。チャットレディーのバイトに費やす時間より練習をすべきで普通音大の学生が苦学生では無理だと思うのですが。
カノンは「ショパンの真意を伝えろ」「楽譜の裏側にあるものをもっと読み取る」と言います、これは楽器でも声楽でも凄い練習量をこなしているからこそこういう「感情的な言葉」が出るのだと思います。演奏に余裕が生まれないと出来ません。 カノンの時代が2018年に対して美音の時代は2020年になっており、時が違うのにどうしてチャットができるのか不思議でなりません。
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