2011年6月4日に公開された作品である。「もし高校のマネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」は岩崎夏海の小説である。
出演は都立程久保高校2年マネージャー川島みなみ役にAKB48の前田敦子、みなみの幼なじみで同級生の宮田夕紀役に川口春奈、1年マネージャー北条あやの役にAKB48の峯岸みなみ、宮田夕紀の母宮田靖代役に西田尚美、野球部監督加地誠役に大泉洋、2年で野球部のエース浅野慶一郎役に瀬戸康史、2年でキャッチャー、みなみと夕紀の幼なじみの柏木二郎役に池松壮亮、1年でショート桜井祐之助役に西井幸人、2年の外野手で足が速く陸上部から誘いが来る朽木文明役に矢野聖人、書店主役に石塚英彦、書店の客役に青木さやかが出ている。
この物語は、入院している幼なじみで同級生の宮田夕紀に頼まれて帰宅部だった川島みなみが「ドラッカーのマネジメント」を読んで毎年1回戦で敗退する野球部を甲子園出場へ導いていきます。
みなみは「この野球部を甲子園に連れていきたい」と言うと監督は「気持ちはありがたいが、うちの部員はそういうことを考えて野球をやっていない、からだをつくる為とか仲間を作る為とか思い出を作る為とか」と言うとみなみは「中途半端な気持ちでマネージャーをやりにきたのではありません」と言い男子生徒の投げたボールを初球から打って見せます。
監督の指導する考え方はやはりおかしいです。スポーツである以上みなみの言うように上を目指して練習するのは当然です。目標というものが何事においても必要です。
マネージャーの資質―――マネージャーにできなければならないことはそのほとんどが教わらなくとも学ぶことができる、しかし初めから身につけていなければならない資質がひとつだけある。才能ではない真摯さである。
野球部の定義――――――野球部の定義は感動であり甲子園に行くことである。
野球部の顧客――――高校野球に関わる人
ドラッカー ――――わかりきった答えが正しいことはほとんどない
みなみは「マーケティング」を実践するため、夕紀の見舞いに部員たちをこさせ、「部員たちの思っていることを」話させます」。
「キャプテンがキャプテンを降りたいと思っていること」や「朽木が陸上部から誘いを受けていること」や「エラーをして部活を休んでいる桜井が悩んでいること」など。
ピッチャーの慶一郎が四球を連続して出して試合に負けた時、監督は「フォアボールを出したくて出すピッチャーはひとりもいない」と言ったシーンが印象的です。
新しい練習方法としてチーム制を導入し、ランニングにおいてはただ走るのではなくタイムを計り競争をします。
イノベーション―――監督はボール球を投げずに全球ストライクで勝負し、送りバントをしない野球を目指します。そして吹奏楽部やチアリーダー部に難易度の高い応援歌を依頼しチームを盛り上げます。
マネージャーはとてもすごい役割をはたしているのだなと思いました。
地区予選を勝ち進み、決勝の前日夕紀が病室で亡くなります、そのことでチームがまとまり甲子園の切符を手にすることとなります。 今回、マネージャーの役が前田敦子で病人の役が川口春奈ですが、物語のほとんどを病室で過ごしているので逆の方がしっくりいっているように思えましたが、この考えは当時アイドルのAKBの前田敦子が主役をすべきであるため、無理だとわかりました。
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